このプランは結論から言えば、現状で不足している「観光誘致材料」としての鉄道車両、殊に客車を新規に製作し、決定的に窮乏する「在来型一般客車」の補充・代用とし、現用の在来型一般客車を延命せしめて、子々孫々に渡り蒸気機関車並びにそれら検修・運行技術と共に「活きた」交通文化財を継承する事を主眼とし、その精神を伝えるものとして構想した。
故に、あくまでもその列車に御乗車になられた御客様が、時空を超越して「懐かしさ」と「郷愁」、そして積み重ねた歴史を味わいとして持てる「哲学」を込めたものとする必要がある。
但し、安全基準や障害者に対する設備等の概念や環境が、現用機材設計当時と大きく変わっている事を考慮し、安全・防災に関する及びそれら「多様な御客様に優しい」設計としなければならない事は言うまでも無い。
当該構想を広く示す事で、交通文化財殊に在来型一般客車の欠乏と必需性を訴え、同時に鉄道の持つ「文化」と言う可能性を創造すべく、本案を作成したものである。
平成十六年十一月二十八日 交通文化連盟調査研究委員会 統括委員長 吉野 俊太郎
★銀河鉄道企画室及び北海道鉄道研究会より継承した構想原案の精査経緯
◎「010系客車」
◎「030系客車」
◎「040系気動車」
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