レールフェステ(RAIL FESTE)は、1982(昭和57)年8月に日本トレインクラブが、東京都清瀬市「清瀬こどもまつり」行事支援で行ったNゲージ鉄道模型展示が始まりです。1979(昭和54)年10月1日に発足した日本トレインクラブは、この清瀬市と千葉県松戸市で会員を二分しておりましたから、その繋がりで支援、となったものですが、メインメンバーは未だ18歳の少年達でした。

 以来、20年間、途中数年間ブランクがありましたが、1999(平成10)年8月〜9月に掛けてJR東日本品川駅構内の催事で復活し、2001(平成12)年8月からは交通公園の活性化と言う新しいテーマに挑戦し、特定非営利活動法人移行後の2002(平成13)年8月から本格的に展開に着手しております。

 「RailFeste」は造語(イタリア語の祭の意味のFesteに鉄道のRailを掛け合わせたもの)ですが、1983(昭和58)年7月からレールフェステの名称を使い、北は北海道の小樽から東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・静岡県と広く実施して参りました。

 構成はメインコンテンツがNゲージ鉄道模型(実物の150分の1縮尺・軌間9ミリ)の仮設レイアウト(ジオラマ)ですが、目的やテーマにより幾つかのパターンがあり、それに応じてサブコンテンツを変えております。そのパターンとは、各地の交通公園活性化の具体策としての展開(交通公園開催)と、地域の商工観光支援として展開(地域活性化支援開催・デパートやスーパーマーケットなどでの「地域観光イベント」や「駅弁祭」などの派遣もこれに含まれます。)するもの、こども達に交通安全の啓蒙を行うことを目的として展開(社会教育開催)するものと三種類があり、体験運転やHO鉄道模型(実物の80分の1縮尺・軌間16.5ミリ)、写真パネル、スタッフが鉄道員の衣裳をする、ナレーションで列車の運転区間や歴史を説明する、等多様です。

 レールフェステは、交通文化部で企画して行う「主催」のものと、要望や要請があって出張展示を行う「派遣」とがあり、「旅」や「鉄道」に関わるイベントに広く御利用頂ける体制を作っております。<※地域活性化支援に限り、主催者や会場によっては提携の企画代理店と共同となり、費用(スタッフの交通費や資材の制作費、宿泊費用など)もその企画代理店を通して決済されますが、原則としては費用は不要です。>

 鉄道趣味団体等で同様の活動を行っている所は結構ありますが、「レールフェステ」プログラムが他とちょっと違うのは、技術と経験です。鉄道模型メーカーや鉄道模型製造販売部所の勤務経験者が、展示の他に模型のメンテナンス(整備点検・修理・調整)の技術を持ち、連続一ヶ月間の展示や、演出、制作をトータルに行い、また鉄道模型以外のコンテンツや催事全体のプロモート(演出・会場運営・警備なども含めて)の経験も有ります。

 その中で、継続的に行っているものが「鉄道模型診断(点検相談)コーナー」で、これはその会場に直接、皆様がお手持ちの鉄道模型車両(但し、Nゲージとカトー・トミー社製HOゲージのもの)を無料で点検或は整備の御相談・御指導を行うもので、「おもちゃの病院」の鉄道模型版です。他のおもちゃと違い、鉄道模型は専門的な技術と部材構成・体系の知識が必要で、毎会場で最低一日は技術指導者が対処しております。

 この実績が認められて、平成15年からは常設展示(既に設置されていたもの)の鉄道模型の保守管理を東京都足立区から委託され、また平成16年からは協働事業として更にその技術を多くに継承する場の創造も行っております。

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