鉄道模型ヒント集/小ネタ(1)
こだわりがあってどうしてもこのイタ(表示票)が入って無いとダメ!と言う方は別として、実は走行展示していて一番目立つのは車輪の輝きとサボです。
特に国鉄車の電車や気動車には、サボ受と言う枠があり、NでもHOでもモールド(型)で表現されています。
この全部が枠組となったサボ受にさも「入っている」と思わせる手軽な方法が、「簡易サボ差し」です。
薄めのエナメル系塗料を爪楊枝に取り、この枠に「触らせる」と、自然に塗料が伝わって行きます。足りない場合は2・3度この枠へ塗料を「流し」込めば出来上がりです。
コツはあまり一度に大量の塗料を落とさない事です。万が一別の場所に落ちたら・・・まぁ直ぐにティッシュで拭き取れば取れるは取れます(この為にかなり薄めにして置く必要があります)が、跡にはなります。
但し、薄めてありますから乾燥に時間が掛かります。充分乾燥させてから次の箇所へ・・・として下さい。
実はシール貼付けより綺麗に仕上がります。
鉄道模型は実寸縮尺より見た目の印象が大きい、これは業界の常識です。
実は以前、Nキットでは日本最強メーカーだったG社の車両や建物は150分の1では無く、144分の1で作られていました。
このG社の客車は長くNゲージの世界ではスタンダード(標準)だった事もあり、K社が在来型一般車(スハ43系)を発売した頃、やけに「小さい」と感じたファンは多かった様で、一説にはこの差違が後の「縮尺論争」に発展した、とも言われています。
さて、プラ製車体製造で細い線や絵・文字を表現する場合、多用されているのがホットプリントと言うシリコンゴムによる凸印刷方式で、特別な機械でも無いものの、一般のモデラーが購入出来る程安価でもありません。
ここで活躍するのが爪楊枝です。
金属製ケガキや鉄筆ではプラ車体に傷を付けますが、爪楊枝などの木材はその心配が薄く、筆を使うよりは細い線の塗装に適しております。
例えば蒸気機関車などで運転台手摺が銀色に輝いている、とか蒸気分配管が銅や白だったり、主連棒(ロッド)に赤や黒が入っていたり、こんなのを筆で塗るのは実は大変。
そこで爪楊枝!モールド(プラの型枠で再現された凹凸)の凸の場合は、濃いめの塗料を爪楊枝を寝かせて広く付けて、その上で下にして余分な塗料を落とします。
次に爪楊枝を寝かせて回す様にすれば、案外綺麗に塗料が凸に乗ります。
まぁ簡易ホットプリント法とも言う方法ですが、上級者は面相筆でやってのけるものの、初心者にも失敗の確率が未だ低い簡単な方法です。
こんな「筋入れ」でも見た目がグッと引き締まります。
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