映画/ドラマ/娯楽

鉄道員

(1999<平成11>年6月5日・東映)


(スタッフ)

監督・降旗康男

脚本・岩間芳樹降旗康男/原作・浅田次郎

制作・高岩淡/音楽・国吉良一/主題曲・坂本龍一(歌・坂本美雨

撮影・木村大作/録音・紅谷愃一/照明・渡辺三雄/美術・福沢勝広


(キャスト)

佐藤乙松(幌舞駅長)/高倉健

杉浦仙次(美寄駅長)/小林稔侍

佐藤静枝(乙松妻)/大竹しのぶ

佐藤雪子(乙松長女)/広末涼子

杉浦明子(仙次妻)/田中好子

杉浦秀男(仙次長男・JR北海道本社営業部勤務)/吉岡秀隆

飯田(JR北海道美寄運転所運転士)/中本賢

川口/平田満

吉岡敏行/安藤政信

吉岡肇/志村けん

幌舞炭坑坑夫/本田博太郎

幌舞町長/石橋蓮司


(あらすじ)

 廃止が決定したJR北海道・幌舞線の幌舞駅長・佐藤乙松(高倉健)は重い病を得ていた。機関士からの叩き上げの鉄道屋・乙松にとって、現場は人生そのものだった。

 余り多くは書きませんよ。結局幽霊ネタですしね・・・原作では「雪国のローカル鉄道の・・・」つまり民鉄が舞台なので、「機関士から駅長」は在り得るけれど、それが国鉄=JR北海道なら全く成立しないお話です。

 それでも男のニヒリズムばりばりの映像になっているのは、高倉健&降旗康男&木村+紅谷コンビの魔術でしょうか。


(エピソード)

 健さんが久しぶりに故郷・東映に戻った作品で、超大作ならでは・・・更に「大いなるシリーズ」以来鉄道に強い東映の面目回復になった作品です。

 舞台の幌舞駅は根室本線幾寅駅で、現在もロケセットが幾つか残されていますし、やはり重要なアイテムとなった「キハ」はキハ40764を苗穂工場でバス窓形状化・両運転台化・ヘッドライト1灯化工事をして作られ、JR北海道旭川運転所に現在も所属して「キハ1223」の標記のまま根室本線をイベント運行中です。

 また杉浦仙次が出てくるシーンにちょこっと茨城交通のキハ111が登場しますが、撮影後に解体されたとの事です。

 「北の国から」の吉岡秀隆がJR北海道勤務のキャリア鉄道マン役で登場するが、急遽追加されたらしく、しかし鉄道屋の生き方を説く乙松にぐっと魅せられてしまいます。


(上映及び販売)

 東映よりDVDが5040円(税込)にて発売されています。


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