映画/ドラマ/娯楽
監督・降旗康男
脚本・岩間芳樹、降旗康男/原作・浅田次郎
制作・高岩淡/音楽・国吉良一/主題曲・坂本龍一(歌・坂本美雨)
撮影・木村大作/録音・紅谷愃一/照明・渡辺三雄/美術・福沢勝広
佐藤乙松(幌舞駅長)/高倉健
杉浦仙次(美寄駅長)/小林稔侍
佐藤静枝(乙松妻)/大竹しのぶ
佐藤雪子(乙松長女)/広末涼子
杉浦明子(仙次妻)/田中好子
杉浦秀男(仙次長男・JR北海道本社営業部勤務)/吉岡秀隆
飯田(JR北海道美寄運転所運転士)/中本賢
川口/平田満
吉岡敏行/安藤政信
吉岡肇/志村けん
幌舞炭坑坑夫/本田博太郎
幌舞町長/石橋蓮司
廃止が決定したJR北海道・幌舞線の幌舞駅長・佐藤乙松(高倉健)は重い病を得ていた。機関士からの叩き上げの鉄道屋・乙松にとって、現場は人生そのものだった。
余り多くは書きませんよ。結局幽霊ネタですしね・・・原作では「雪国のローカル鉄道の・・・」つまり民鉄が舞台なので、「機関士から駅長」は在り得るけれど、それが国鉄=JR北海道なら全く成立しないお話です。
それでも男のニヒリズムばりばりの映像になっているのは、高倉健&降旗康男&木村+紅谷コンビの魔術でしょうか。
健さんが久しぶりに故郷・東映に戻った作品で、超大作ならでは・・・更に「大いなるシリーズ」以来鉄道に強い東映の面目回復になった作品です。
舞台の幌舞駅は根室本線幾寅駅で、現在もロケセットが幾つか残されていますし、やはり重要なアイテムとなった「キハ」はキハ40764を苗穂工場でバス窓形状化・両運転台化・ヘッドライト1灯化工事をして作られ、JR北海道旭川運転所に現在も所属して「キハ1223」の標記のまま根室本線をイベント運行中です。
また杉浦仙次が出てくるシーンにちょこっと茨城交通のキハ111が登場しますが、撮影後に解体されたとの事です。
「北の国から」の吉岡秀隆がJR北海道勤務のキャリア鉄道マン役で登場するが、急遽追加されたらしく、しかし鉄道屋の生き方を説く乙松にぐっと魅せられてしまいます。
東映よりDVDが5040円(税込)にて発売されています。
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