図書/小説/ノンフィクション
国鉄車両技術の神様と呼ばれた島安次郎と秀雄の親子二代に渡る「車両屋」人生を、新幹線計画を主軸に描いた「大河ドラマ」的小説で、国鉄労働運動や学生運動を題材に骨の在る作品を重ねる著者ならではの味わいのある重厚な作品です。
広軌(準軌=国際標準軌間・1435ミリ)へ挑む鉄道屋達の姿や、多様な意味合いで日本鉄道史に名を残した後藤新平や十河信二との関わりは丁寧に描かれて、鉄道ファンのみならず引き込まれて行きます。
また国鉄車両発展史の基礎がまとめられているので、豪の鉄道ファンにも是非御一読をお薦めしたい一冊です。
★コード・ISBN4-06-203224-4/1400円
|