平成18年度事業・予算計画  (自平成18年4月1日−至平成19年3月31日)


平成18年度特定非営利活動に係る事業計画書

 本年度の事業実施の基本方針として、@組織設立の原点に立ち返り、交通文化財保存活用と地域観光創造を主眼とした事業構成とすること。A従前より展開して来た諸事業を再点検・再評価し、行政・企業では実現・実施得らざる分野・事業の確立を基とすること。Bあらゆる場に於いてボランティア活動の参加機会を創出し、我国では未だ認知度の低い社会文化ボランティア分野とその参加人口の拡大に努められる事業とすること。C年代的には現在社会並びにNPO総体で重要視され無い傾向の強い青少年に視点を向けて、健全で強靱な次世代人材の育成共生を図るものとすること。D寄付金や助成金を頼らず、対投資額効果の向上が確実に得られる事業とすること。の5項目を前提として、現在本連盟が実施すべき事業・将来に於いて必要とされる事業・実施見込みの弱い或はその効果影響が小さい事業と区分し、必要性の高いものを基幹事業とし、将来に向けた実験的或は研究的事業は具体的実施を抑止或は予算配分を停止し、脆弱な財政体質による事業継続・実施の脆弱を改善するものとした。

 この為、これまで継続事業としていたものも整理・統合した一方で、理事を順次増員し、専任要員を増加させる事で、本年度と来年度を掛けて即応性の高い社会文化ボランティア組織を実現させるものとした。

^交通文化財保存プログラム(基幹事業=文化局交通部)

 交通文化財の代表とも言える蒸気機関車のうち各地の公園等に静態保存されているものは、部材に使用されている石綿等問題や陳腐化により全国で急速に減少しているが、この保全・清掃を掛口として元来蒸気機関車等復元に多く関わった経験を転用し、ボランティア人口拡大と交通公園活性化の新しいコミュニケーションステージを創造する事を意図とした、公園等鉄道車両保全活動並びに交通公園価値創造プログラムとして構成、実施するものとした。

 本年度はその試験的実施として関東地方に2機材を選定し、12月までに現状の詳細調査と具体的活動方法の研究並びに活用策とその費用算出を行い、3月までにボランティア6名を新規確保し清掃作業に着手するものとした。

_レールフェステ(交通公園等活性化支援事業・基幹事業)

 国内旅行需要喚起と交通安全啓蒙を基軸とした小規模催事として、定例化しているレールフェステは、昨年度より従来定期開催だった東京都足立区に加え、千葉県流山市でも開催、鉄道模型と言う趣味文化の側面から公共交通利用と国内旅行喚起・交通安全を啓蒙する催事企画として転換しつつある。

 但し展示物や構成の陳腐化は目立ち、本年度は展示物の増強と付属企画の実施導入を図り、また弱いと多方面から指摘されている広報・宣伝に関しても増強するものとした。

 具体的には足立会場(通年定期開催)が4月から3月まで6ステージ14日間(来場目標15000人)で、10月以降は従来Nゲージ(縮尺150分の1・軌間9ミリ)鉄道模型とHOゲージ(縮尺80分の1・軌間16.5ミリ)鉄道模型の展示のスタイルを改めたものとする。

 また流山会場(不定期開催)は夏休みと冬乃至春休み期間に2ステージ16日間(来場目標200人)開催とし、この外要請により派遣する体制を11月以降確立するものとした。

`幕末機動警察隊・新選組(特定地域観光支援事業・基幹事業=業務局地域部)

 日本放送協会大河ドラマ「新選組」の放送を契機として開始した当該事業は、地元流山市商工会第二支部有志との連携を更に強化され、地域の各種催事での相互支援体制はほぼ確立されているが、来訪観光客減少の加速化も更に進んでおり、。

 具体的には、

@ホームページに於いての全国所縁の観光案内・紹介を行い、新選組・戊辰戦争史跡への観光来訪旅客の誘致を推進する。

A流山本陣跡での観光案内をベースとして展開し、駅や史跡周辺の商店街の活性化と来訪旅客の誘致及び鉄道利用の促進を図る。

B前項同様の活動をレールフェステ会場他で展開し、隣接する松戸・流山相互及び関係地の市民交流を図る。

C観光案内ボランティアを窓口とし、市民が自己の生活環境に歴史的記憶を留めている事の周知を図り、歴史文化に対する興味を向けてその探究心を発芽させ、また並行して参加制限を極力排除して、ボランティア参加人口を拡大し、より多くの人材を発掘する。

 の4点を基準として展開する。

 計画ではホームページによる情報発信は引き続き継続させ、実地派遣の観光ボランティアは中学生以上の新規登録者拡大を10名・日数は60日間とし流山地区のみの利用(受益)人数1万人を目標とした。

a幕末機動少女隊(地域企画支援事業=業務局管理部)

 上記事業から分離し、商店街や地域の催事及び公知化の支援を専任とするパフォーマンス事業で、いわゆる「地域アイドル」の共有化を目的としたもの。

 但し、深意は参加するメンバーが内在して持つ歌唱・朗読・舞踊・演劇等芸能の才能を発芽させ、個々の存在価値を自ら創造させて自信を得る「人材開発」が基盤であり、昨年度より試験的に研究・独自制作の楽曲による歌唱公演を行ったが、本年度は専任メンバー(ボランティア)と分野の拡張に向けた研究及び研修指導を中心としたものに留める。

b社会教育事業(文化局社会部)

 本年度は需要の高い「チープトリップ(青春18きっぷ鉄道旅行講座)」を高齢者向けと学生青年向けに区分し実施する他、新選組に関係してのセミナー等4講座・受講者20名を目指したい。

c防災防犯事業(鉄道輸送警備隊)

 新選組観光関連に於ける当該地域の防犯を主眼とした哨戒を、観光案内ボランティアのメンバー一部に兼任させて地域治安の向上を図る試験的事業及び、団体専用臨時列車等鉄道利用促進を主眼とした企画に於ける列車並びに沿線等の防災警戒と、利用者の案内等客務を即応的に受けて展開する事業の総称で、前年度に着手したものであるが、本年度はメンバーの質的向上を図り、更に各種催事等でも活動出来得るものとする為、流山・松戸市内での市街地哨戒の研修及び駅等での警戒研修を計3回10名参加を目指す。

d鉄道年表編纂支援事業(文化局交通部)

 各種資料及び記事の執筆に際して、統合的な鉄道年表が存在せずホームページや研究を進めて行くなかで難航する場面が多く、昨年度より外部と共同で鉄道年表の編纂を企画していたが、本年度内の完成を目指して本年度は連盟事業として指定し本格的に作業を進めるものとした。尚、商業的刊行は検討中だが基本的には交通・観光の研究や鉄道ファンにも大きく需要が在り、市場流通を念頭に作業を進めるものとしている。

2・事業の実施に関する事項


平成18年度その他の事業に係る事業計画書

1・事業実施の方針

 本年度も引き続き、厳しい経済環境と、確実な収益と責任ある雇用の方途について、更に検討と研究を行うに留め、その他の事業についてはその実施を見合わせる。

2・事業の実施に関する事項

 前述の通り、その他の事業については実施を見合わせる。


16年度特定非営利活動に関わる予算

 


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